FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

make a feint of sleeping   (神リナ)

肩にかかるぬくもりに気が付いて、目を覚ました。
まだ朝方の早い時間のようで、空気はひんやりと静かだ。
座ったまま眠っていたので、体が少し軋んだ。
(…何で俺、ベッドで寝てないんだ?)
肩の毛布を引き寄せようとして、心臓が跳ねた。
伝わる感触は、毛布のそれではなかった。
これは…
(な、んで…?!)
やわらかくて、甘い匂い。
すやすやと気持ち良さそうに眠る、横顔。
(リナリー…!)
一瞬だけ頭が真っ白になって、すぐに寝ぼけた頭に鞭打って考えた。
(……あぁ、確か……)
珍しく遅くまで修錬場にいるな、と思っていたら、いつの間にか彼女は眠ってしまっていて。
話しかけてもなかなか起きないので、仕方なく彼女の部屋まで運んだ。
夢と現(うつつ)の間を行ったり来たりしている彼女からなんとか鍵を借りて中へ入り、彼女をベッドに寝かせた…そこまでは覚えている。
(うわ…そこで寝るか?普通…)
任務明けで多少疲れはあったとは思うが、それにしても。
(しかも、何でコイツ、一緒になって、座って…)
どうやら途中で起きたらしい。
何を思ったかは知らないが、彼女は自分にくっ付いて眠っている。
「……」
彼女の幸せそうな寝顔を見て、
(う、動けない…)
起こすのを躊躇う自分がいる。
彼女のことを溺愛している彼女の兄のことが気がかりだったが、腹を括って息を潜めた。
そして、目を再び閉じる。
(…………………チッ…)
窓から少しずつ光が差して、頬がほんのりと朱に染まる。

(…邪念が、……)





スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

榎並緋菜

Author:榎並緋菜
大阪府出身。学生。
『D.Gray-man』をはじめとするWJ系中心に二次創作小説を書く予定。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。