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秘密を知ってしまった子供   (神リナ)

その瞬間、私はたまらずに駆け出した。
泣き出しそうで、叫び出しそうで。

この、激しい感情は何だろう?
私よりも少しだけ年上で、私よりも少しだけ背の高い、あの少年への感情は?
『友情』でも『恋』でもない。
ましてや『愛』でもない。
だって私は、それらの感情の区別をまだ知らなかったから。

聞かなきゃ良かったと後悔した。
好奇心に負け、大人たちの話を立ち聞きしてしまった。
けれど、もう遅い。遅いのだ。
世界は、大人は残酷で、大好きな人たちも皆、多くの秘密を抱え生きていることを知った。
知ってしまった。
「…リナリー?」
ひとつに束ねられた、私と同じ漆黒の髪が、青空に踊る。
驚いたようにこちらを見つめる、一対の瞳。
髪の色よりもっと、もっと暗い色をした、瞳。
ふいに頬が熱くなった。視界が歪んだ。
「――っ、神田…!」

『第二エクソシスト』
『人造使徒計画』
『被検体』
『暴走』
『犠牲』
『罪』
『罰』

『私たちとは違う、彼は…』


【「ぜつぼう」と「かなしみ」】
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榎並緋菜

Author:榎並緋菜
大阪府出身。学生。
『D.Gray-man』をはじめとするWJ系中心に二次創作小説を書く予定。

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