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HONEY VOICE

ふと、中途半端に時間が空いた。
甘い蜂蜜の香りに誘われて、ひとり、駅から少し離れた位置にあるカフェに立ち寄る。
(あの時はふたりだった)
照明が少なく、静かで穏やかな店内はあの頃のままだ。
「いらっしゃいませ」
柔らかな店員の挨拶に、私の目はメニューを追う。
私はコーヒーとマフィンを注文した。
(あの時は小さなケーキだった)
先に会計を済ませ、席に着く。
出口に一番近い、窓際のカウンター。
(あの時は奥のふたり掛け)
マフィンを一口かじり、カップに口を付ける。
蜂蜜入りのコーヒーは、マフィンには少し甘過ぎた。
(胸の内は、苦かった)
(寂しかった)
(寂しい、)

気が付けば、あんなに熱かったコーヒーは、完全にぬるくなってしまっていた。
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榎並緋菜

Author:榎並緋菜
大阪府出身。学生。
『D.Gray-man』をはじめとするWJ系中心に二次創作小説を書く予定。

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